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スコット・ジョプリンは1867年か68年に生まれて1917年に死んでいる。約50年の人生だった。死因は梅毒だった。

ラグタイムで有名な演奏家・作曲家であり、「ラグタイム王」(King of Ragtime)と呼ばれている。

彼が生まれたあたりの日本では鳥羽伏見で戦いがあって、五か条の御誓文が出されたりしているような時代だった。

早くから音楽的才能が現れ、バンジョーを上手くこなした。母親は生活費を切り詰めてピアノを買い与えた。1902年に作曲したのが代表作『ジ・エンターテイナー The Entertainer』。

1973年、映画『スティング』の中で、使われて大ヒットした。

「Entertainer」とは、「もてなす人」「(職業として)人を楽しませる人」「芸(能)人」のような訳になる。

「entertain」は15世紀後半に作られた言葉で、「維持する、保持する、特定の心の状態に(誰かを)保つ」という意味だとか。「客をもてなす」という意味は、15世紀後半からあり、「快くする、楽しませる」という意味は1620年代からと書かれていた。

つまり、「心の状態を保持する」→「もてなす」→「楽しませる」となってきたという説明があった。

さて、話は変わって石丸伸二都知事候補は「政治のエンタメ化」という。政治で有権者を楽しませる。わくわく、どきどき、はらはらさせるということなのか真意は測りかねるけれど、15世紀の語彙に戻れば「政治に関心を持たせ、持続させる」ということでもありそうだ。

なんといっても知識、知能がたぐいまれな人なのだから真意を考えもせず、言葉尻を捕まえて批判しようとすると、単に自己の軽薄さ、愚かさを露呈するだけのことだ。

主要メディアは電通や自民党におも寝ているから石丸候補を積極的に扱おうとしないけれど、彼はかつてのケネディのような人のように思われる。かれが都知事になれば時代は変わらざるを得ない。

与党も野党も、一回御破算にするべきだという動きが出てくるだろう。「政治屋の一層」だ!

首長だろうが、議員だろうが、任期には年数制限を設けて「政治屋」を排除しなければならない。選挙に金がかかるなら立候補じゃなくて裁判員のように、男女構成・年齢構成などから無作為抽出で選出するなど、方法を変える必要がある。

要するに「面白き事もなき政治を面白く」あたりが「エンタメ化」という言葉に込めた狙いなの鴨。