NFTと著作権
NFTとは何か?
中核となるキーワードは「NFT」です。「Non Fungible Token」。「Fungible」とは「代替可能」と言う意味だそうです。
これみてもよく分からないのですが、ようは、ブロックチェーンを使って個人と個人が権利のやり取りをしながらデジタル資産の運営をするというような仕組みのようなことを言っていますが実際は違うと思います。
個人の情報発信はGAFAのような中央管理的サーバーシステムを経由して、利用者にとっては管理者を意識することなく基本的には無料のサービスを使って発信ができるわけです。なぜ、無料で使えるのかと言うと、管理者は膨大なアクセスを対象に広告宣伝量をスポンサー企業からせしめているからです。
このようなビジネスモデル。つまり、無料で使わせる。そこに人々が群がる。たくさんの人が群がることで広告効果が望めるようになる。これが「2.0」でした。日本人で、このことに気付ける人もしくは企業は皆無だったため出遅れるというよりは手を上げることすらできないうちにGAFAの寡占となってしまいました。
この時点で日本人には「FREE」の持つ意味、使い道が見えていなかったわけです。
ところが、ビットコインが登場することで管理者不在なのに、金融資産がブロックチェーンでつつがなくやり取りされることとなりました。
ブロックチェーンは金融資産などの管理をするためにはオーバーヘッドがかかる仕組みによって唯一性を確保していますが、それは「パブリック」であるから仕方がないわけで、「プライベート」であるならブロックチェーンをうまく使えることさえできればデータベースやサーバーが不要になるわけです。
さて、肝心な「NFT」ですが、最後の「T」、つまり「トークン」で権利の保有を証明し、かつ売買できるようにする「貨幣価値を有する証明」のようなものと考えられそうですが、うがった見方をすると「欲望」のデジタル化のようなもので、結局は言うほどに流通するものとも考えにくい気がします。
ポイントは「トークン」を持つことで所有を証明することができ、買った時以上に価値が上がれば販売可能なわけですが、冒頭のYouTubeでいうように個人対個人の仕組みではなく、市場やら業者が介在するようなので、単にデジタルな証明の仕組みに金銭的価値を付与して売買可能としてだけとしか言いようがない気がします。
はやるか、はやらないかは、儲かるか損するかで決まるように思います。