Simple:「簡潔さは最強の戦略である」

読後感
たまげるほど単調な主張が繰り返される。「言葉を減らせ」「簡潔に書け」「タイトルで心を掴め」「リードが命」などは、どこにでも記載されている。
マイクという人がいて、彼が夜中の内に、朝に配られる新聞に目を通して要約を「ニュースレター」として仲間に配信していた。
これを議員に紹介したことからブレークして、そのビッグな会社にしているようだけれど、そのことには触れてはいない。どうやって「Simple」で儲けているのかが知りたいことでもあるのに。
2025年4月6日時点で155人の内、★4つ以上が77%だから「高評価」でもあるが、自分的には近年にない最低ランク。
AIツール:「アクシオスHQ」
「開発した」というだけで、中身に言及はない。が、マイクがやっているようなことは、いまなら生成AIができるような気がする。
この内容で1冊の本を作る「技」はすごい! 違う言葉で言うなら「あざとい」
あざとい
「あざとい」という言葉は、一般的に「意図的に目立とうとする」「わざとらしく、計算高く振る舞う」といった意味で使われます。特に、他人の注目を集めたり、好意を得るために、少し過剰に自己主張するような行動に対して使われることが多いです。
何かが違う
彼らがビッグビジネスになったことと、この本で取り上げている「Simple」「簡潔」に、明確な脈絡があれば少しは評価できたと思うけれど、辟易とするほどの「単調:monotony」「so simple:単純」には、いささかめげてしまった。
書き手のせいなのか、編集のせいなのか、翻訳のせいなのかは不明。あるいは、原稿取り違えて出版したのかもしれないと思うくらいに、著者らのビジネスの成功と脈絡が感じられない内容だった。
「何かが違う」「どこかで違ってしまっている」。この内容で評価が得られるとはとても思えないのは自分だけとも思えない。
AIの活用
YouTubeはほぼ見なくなった。AIで要約してもらっている。
長い記事も読まなくなった。というか、まともそうな記事はほとんどが有料になっているので、有料の部分はお金を払わないから読まない。となると1ページ目も読まない。
くだらない動画を見ると、同様の低レベルな切り抜き動画が推薦されてくる。都度、「前に見た・気にいらない」にチェックを付けるのだけれど、次ぎ次から低レベルな切り抜き動画のサムネイルが表示される。
つまり、自己の選択に合わせた内容として判断されている。AIにコケにされている。
AIによる雇用減少
これはアメリカでは公然と始まっている。そのうえ、マスクが連邦政府を破壊しているが、それが騒ぎにもなっていないことを見ると、それなりの妥当性があるのだろう。
おそらく日本でも、霞が関の、とりあえずは半分くらいの人員移動をすれば、風通しは良くなり、大幅に予算を切り詰められそうだけれど、一にも二にも政治の力が弱すぎるのが残念。
ここ(政治と官僚)を「AI」にすれば、どれだけ間違っても今よりは格段に良くなる。石丸伸二さんは「ブロードリスニング」という手法を使えば、いずれは政党そのものがいらなくなると言っていた。
「再生の道」の「国政」は「教育」だそうだが、教育が奏功するのに100年はかかるだろう。その前に、国土が荒廃する懸念がかなり高いと思う。
「ブロードリスニング」とAIで、政党がなくなっても官僚がいる限り、数多くの「田沼」が跋扈している本質は変わらない。なぜなら、それが人間の正常な「欲望」だからに過ぎない気がする。