Y染色体がいずれ消滅?
性染色体というのがあって、X-Xの組み合わせだと「女」になり、X-Yの組み合わせだと「男」になる。これは、動物だけではなく植物にも共通している。
このY染色体が劣化減少していると、かねてから言われている。
哺乳類のY染色体はX染色体から派生したとされ、およそ3億年前には約1500個の遺伝子があったと見積もられている。しかし、その大半は失われて、現在残っているのは約50個にすぎない。平均すると20万年ごとに1個の遺伝子が失われたことになる。このペースでいくと、SRY遺伝子も含めて約1000万年でY染色体の遺伝子がすべて失われてしまう
とはいえ、奄美大島に棲むアマミトゲネズミは、XO染色体で性染色体が共通しているけれど、生殖能力を持つ「雄」が生まれる。
ちなみに、XO染色体 とは、X染色体が1つだけ存在する状態を指すそうで、バッタやコオロギ、ゴキブリなどの昆虫類が性別を決定するために使用しているとのこと。
その仕組みは完全には解明されていないが、なんにしてもちゃんと機能しているからいずれ解明されるだろう。
植物における性の決定メカニズムは「性決定遺伝子のOGI、MeGIの発見に至った。同時に、Y染色体上の非翻訳small-RNAであるOGIが、MeGIによる雌化を食い止めることで、雄化を誘導する」とのことであるけれど、理解の限度を超える専門性のレポートであるので省略するけれど、「雌化」を食い止める機能が働くことで「雄」の植物にしている。
いずれ、「植物の性の謎」に関するレポートを読んでみて、話が分かるようなら自分ようにまとめてみようかとは思っている。
植物によっては、1本の木において雄と雌が混在するものもあって、枝ごと、花ごとに「雌化」を食い止めていたり、雌化させたりしているのだろう。すごい仕組みだ。
つまり、Y染色体が消失しても、このようになれば「Y染色体」はなくても「オス」は生まれることになる。
あるいは、地球上から「男」がいなくなったとしても、「女」には卵子と子宮があるので、iPS細胞で精子を作れば受精は可能である。翻って、「男」だけになると卵子をiPS細胞で作っても「子宮」がないから死滅することになる。
その前に、男は戦争や博打をするから、男だけで繁栄することはきっと無理だろう。何万年か先には「女系女子」の世の中になっているはずだ。こうなれば、戦争は無くなり、裏金議員も少なくなり(一部には男性化した邪悪な女子もいるようだけれど)、武装コストを減税に仕えるようになるだろう。