「文」「文章」「文書」について

「文」は、「文字で書かれていて意味をなすもの」
「文章」は、一つ以上の文で構成されていて、意味内容にまとまりのあるもの。
「文書」は、「文字」、「文」もしくは「文章」が記載された「媒体」まで含める。

と言うような定義をしておかないと、使い分けが曖昧になってしまいます。

」や「文章」は、意味内容が主たる対象で、「文書」というと「文」「文章」が書かれているモノが主たる対象という関係にあると言えます。

昔で言えば、文章は石に彫ったり、皮に書いたりしたわけで、文章が書かれている石や皮は「文書」になるということかもしれませんが、今一つ、得心が行く話でもなさそうです。

とはいえ、紙を普通に使う時代が最近まであって、いまは、パソコンに電子的に文章を書くのが普通になりましたが、これらの紙や電子媒体を「文書」といっても全く違和感がありません。

ところが「ビジネス文書」「構造化文書」とは言っても「ビジネス文章」「構造化文章」とは言わないようです。

ここで使っている「文書」は「文章」と同義で使っていると思われます。というか、混用されていると言えそうです。

意味内容を示す場合は「文章」であって、「ビジネス文章」「構造化文章」でないと間尺に合わない気もしますが、こちらは「ビジネス文書」「構造化文書」が慣用的に使われている感じです。

ワードクラフトとしては、管理する対象とする紙やワード・エクセルのような電子された「書き物」を「文書」とし、その書き物に書かれている内容を指す場合は「文章」と呼ぶことにします。