「ニワ鳥が先か卵が先か」とよく言うけれど
誰が考えても、いきなり鶏が生まれるはずはなく、卵が先に決まっていると思います。ところが生物学的には答えがあるのだそうです。
やはり、生物学者の多くは「卵が先」と明言しているそうです。
この説明の前に「有羊膜類」と「無羊膜類」という生物の種類があるようです。有羊膜類には爬虫類、鳥類、哺乳類が挙げられて、対する無羊膜類は羊膜を持たないのだそうです。無羊膜類には、「円口類・軟骨魚類・硬骨魚類・両生類が含まれる。水生、または陸生への移行状態に位置し、産卵は一般に水中で行われる」とありました。
ちなみに、今話題のChatGPTの答えでは、
「無羊膜類」は、英語で「amniote」といい、卵生の脊椎動物のうち、羊膜を持つグループを指します。つまり、鳥類、爬虫類、哺乳類を含みます。
また、「無羊膜類」の対義語として「卵生両生類」という言葉があります。これは、両生類のうち、卵から孵化しても羊膜を持たないグループを指します。例えば、カエルやサンショウウオが該当します。
とのことでしたが、要は生物を専門勉強してないと「なるほど!」にはなりそうもないので先に進みます。
「有羊膜類の卵は母体内で受精をし、羊膜の中には羊水が満ち乾燥に適応できるようになる」とあり「地上で卵を成長させ、生体に近い形で生まれてくることが可能になる」
生殖の方法や生殖器は、有羊膜類と無羊膜類で異なり、有羊膜類は体内受精に対し、無羊膜類は体外受精であるとのことでなんとなく概要が分かってきます。
真の鳥類が化石記録に現れるのはジュラ紀の中期から後期(約1億6500万〜1億5000万年前)です。
米テキサス大学オースティン校(UTA)の古生物学者は、最初の殻付きの卵はそれより遥か以前の約3億2500万年前に進化したと述べています。
ナゾロジー
つまり、「鳥」が生まれる2億年ほど前に「卵」が誕生していることになります。
しかし、ある日、突然変異した新種の「ニワトリ」が初めて卵を産んだとすると、「ニワトリ」が先ということになります。さらに、ニワトリの体内から卵の殻を形成するタンパク質が見つかり、このタンパク質なければ卵の殻は作られないことになるという発見も2010年にありました。
つまりは、鳥類は卵から生まれた。しかし、ニワトリの卵は「最初のニワトリが初めて生んでいる」こととなります。