アナロジーについて
昨日は「痔」について書いたので、今日は「アナ」つながりで「アナロジー」について調べてみました。
アナロジー(analogy)とは「特定の事物に基づく情報を、他の特定の事物へ、それらの間の何らかの類似に基づいて適用する認知過程である」と説明されています。が、「論理的誤謬の排除が難しい場合も多く、脆弱な論証方法である」とも説明されています。
普通に「類推」と言えば済みそうですが、まだまだ、横文字を礼賛する風潮が残っているのかもしれません。
とはいえ、量子力学の世界では「類推」によって、光が波か粒子かに理論が飛躍したことがあるようですし、物質にも波の性質があるという考えから新たな理論が派生したりしているようです。
言語表現においては、「比喩」というようです。類推であることを明示する「直喩」と、明示せずに別の(文字通りには別の意味にとれる)表現に置き換える「隠喩(メタファー)」とに分けられるとされており、おやじギャグなども、これに類すると思います。
ただし、アナロジー思考が得意な人は、全く異なるように見えることに共通点を見出し、新しいアイデアを生み出せる能力を保有しているとされ、本来は日本人が得意にしていたはずですが、現在の日本人が得意にするのは「改善」であって、「類推」ではないようです。
それと、「類推」や「改善」では「革新」は生まれない。とはいえ、今の政治において「革新」はいらないけれど「刷新」はすべきだというのが政治にたいするワタシの希望の「核心」で、そうあってほしいと確信するものであります。