「切れ痔」について

排便時に痛みがあって肛門科に行きました。

切れ痔との診断でしたが、カメラで見ると肉が盛り上がっているようなのがいくつか見えたのでドクターに聞いたら「イボ」とのことでした。高齢者の9割くらいに肛門上皮に「イボ」があるとのことでした。

それが「痔」になるか、ならないかは痛みや出血が歩かないかの違いのようです。

「切れ痔」は「裂肛」というようで、排便時に痛みがあります。市販薬で直そうとしても1週間以上、改善しないようなら医者に行くことをネットなどで勧めています。

というのは、1週間ぐらいなら裂肛も軽度ですから早く治療すれば、それだけ早く治る可能背が高いですし、「痔」とは限らず、もっと重篤な疾病の可能性もないわけではありません。

直腸の内側は粘膜で自律神経が支配していて、 肛門管のほうは皮膚なので脊髄神経が支配しているそうです。従って直腸と肛門の境い目である歯状線を境として直腸には痛覚がないとのこと。これに対して肛門側には痛覚があるようです。

よって、内痔核は出血するが痛くはない。これは歯状線より上(つまり直腸)にできるから。外痔核は出血はほとんどなく、痛みが主になるようです。

一応、昨年秋の区の検診では潜血反応は出ていないのですが、念のため大腸検診をしませんかとのことでしたので、お願いしました。大腸がんであっても早期発見なら5年生存率は90%を超えると、何かで読みました。

「がん」の罹患と死亡を見ると、男性の場合の罹患は「前立腺(94,748人)」「大腸」「胃」「肺」の順ですが、死亡を見ると「肺(53,750人)」が圧倒的であとはそこそこです。

女性の罹患は、「乳がん(97,142人)」が圧倒的で「大腸(67,753人)」「肺」「胃」となりますが、死亡は「大腸(24,989人)」「肺」「膵臓」となります。

罹患と死亡の関係を見てみましょう。

男性の罹患・死亡率では「膵臓(88%)」「胆のう(79%)」「白血病(72%)」
女性の罹患・死亡率では「膵臓(92%)」「胆のう(81%)」「肝臓(66%)」

大腸、胃は男女ともに3割台になっています。なんにしても、少しでも異常を感じたら、まず専門医に見てもらうことが、生存率を上げることができることに直結していると言えます。

とはいえ、膵臓や胆のうや肝臓では、自覚症状が出れば手遅れだし、早期発見も難しそうです。くれぐれも、都合のいいような自己判断をしないことが、すこやかな老後を迎えることができると割り切ることが肝心です。

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