アメリカ史上最悪レベルのドラッグ、フェンタニル
2022年にアメリカでコロナで亡くなった人は26万人。銃犯罪で亡くなった人は4万人。薬物過剰摂取で亡くなった人は10万人。
アメリカでフェンタニルが流通していることで過去に類を見ない規模の薬物危機が発生している。
フェンタニルは合成オピオイドのことである。オピオイドと言えばヘロインも含まれる。フェンタニルは、ドーパミン受容体に作用して幸福感をもたらすドラッグである。
1960年に麻酔薬としてフェンタニルが開発され、鎮痛剤として処方されている。
オピオイドの使用は90年代にオキシコドンが処方されるようになる。このことから薬物依存症が多発するようになる。
アルコールの依存の危険性が2倍とすると、マリファナが3倍、コカインが15倍であるところ、オピオイドの依存危険度は40倍もある。
このオピオイドの中でもフェンタニルがさらに危険であるのは、その効果がモルヒネの50~100倍強いことにある。
フェンタニルは中国で大量生産されていることで、きわめて安価であるため、売人にとって扱うメリットが大きいため、違法販売がアメリカにまん延しだしている。
フェンタニルを服用するとドーパミンやエンドルフィンが大量に放出され、オーバードース(overdose=過剰摂取)が起きる。このことにより、呼吸困難が起きたりすることで死に至ることがある。
オーバードースが起きなくても依存性も高いため、フェンタニルを欲しがる葛藤が生まれる。
サンフランシスコを見てみると、ドラッグ危機によって治安が悪化している。多くのホームレスはフェンタニルなどの薬物依存を抱えている。薬物の過剰摂取で1日に2人が死んでいる。
サンフランシスコの一部のエリアは「law less=無法地帯」になっている。
この状態は、中国からメキシコを経由し密輸とギャングによって、アメリカが破壊されだしている。
追記
プリンスもフェンタニルの中毒死だった。