チンパンジーの記憶力

チンパンジーの社会は父系であり、女性は子供を産めるようになると群れから出ていく。ニホンザルは母系で、男は年頃になると群れから出ていく。

ほとんどの哺乳類は母系であり、霊長類で父系は少ない。テナガザルは、生まれた子供は男女ともに群れを出ていく。マントヒヒは男がハーレムを作る。

チンパンジーは、複数の男女が群れにいるので、誰が父か分からない。よそから女性がくるとみんなで性交するから、誰が父か分からない。子供からすれば、大人の男のチンパンジーは、みんな父のようなものだ。

多くても数十ぐらいがコミュニティの大きさの限界になる。

チンパンジーは排卵時期がくるとお尻がピンク色になる。人間の排卵は、外から見てもわからない。それは、一人の子供を育てるのに時間がかかるからで、その間、男は女性を守らなければならないことになっている。

大本の祖先は同じであるが、チンパンジーは多父多妻で進化してきたが、人間は「つがい」を形成してきた。人間の子供は3キロで生まれ、一人で生活できるのに7、8年かかる。

女性が17歳で生み始め、8年おきに子を産むとすると4人か5人しか生めない。乳幼児死亡率が3割あるとすると3人が精一杯になってしまう。

よって、多くの子供を産むためには「つがい」の形成が不可欠であったし、祖母・祖父の役割も不可欠であることを前提として人間は進化した。

チンパンジーはつがいより多父多妻によって進化してきた。

ヒトとチンパンジーは500万年前に共通祖先から分かれた。ヒト科は「オランウータン亜科」と「ヒト亜科」があり、ヒト亜科には、「ゴリラ族」「ヒト族」がある。ヒト亜族には、「チンパンジー亜族」「ヒト亜族」がるという分類。

チンパンジー亜族には「チンパンジー」「ボノボ」がいる。ヒト亜族には「ホモ・サピエンス」しか現存していない。

つまり、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒトは同じ「属」の仲間ということになる。

ヒトとチンパンジーのゲノムの違いは「1.2%」だけ。98.8%は同じであった。サルは6.5%違っている。よって、チンパンジーはサルよりも人間に近い生き物である。

0.2秒、数字を表示すると正確に1から9までの場所を覚えている。これは「直観像記憶」といい、人間にもアスペルガー症候群と呼ばれる子供にみられることがある。

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