性決定の不思議な世界

ヒトの性のデフォルトは「女性」だそうだ。それをY染色体のSRYという遺伝子が妨害することで「男性」にしている。つまり、ヒトは全て女性になりたがっているということ。

Y染色体は、今に至る間に突然変異などで淘汰され、染色体自体がX染色体に比べて小さくなっている。これはいずれ消滅されることが予想されているそうだ。

その回避策として参考になるのがオキナワベニハゼだそうで、卵巣と精巣の両方を持っていて、性ホルモンを調整することで性転換をすることで種を絶やさないようにしている。

カイコはZとWの染色体があり、オスはZを二つ持つがメスはZとWを持ち、オスになろうとする流れを断ち切ってメスになる。

日本中にいるキチョウは、種子島や沖縄に行くと細胞にボルバキアという微生物が寄生することでメスばかりになってしまうという。この帰結から単為生殖ができるようになれば種は存続できる。

アマミトゲネズミとトクノシマトゲネズミとオキナワトゲネズミの3種があるが、アマミトゲネズミとトクノシマトゲネズミにはY染色体がない。

しかし、オスが生まれる。このメカニズムはまだ解明されていない。

哺乳類は世界に5000種ほどあるとされているが、そのほとんどはY染色体のSRY遺伝子によって性を決定している。このSRY遺伝子を使わずに性を決定するメカニズムを明らかにすることで、ヒトからもY染色体が消失した後の繁殖方法が見つかるだろう。

結論から言えば、卵子と子宮が無ければ子を産めないのだから、メスが生き残れば卵子と卵子で受精する方法を工夫すれば種の保存はできそうだ。

そうなれば、まず戦争やレイプや一部の自民党女性議員を除くと裏金、闇金がなくなるから少しは平和でクリーンな社会になるだろう。