「Web3とDAO」という本を借りてきた

図書館では人気のようで、返却すると6人待ちのようです。借りるまでも5人くらいいたと思いますが、その割には早く回ってきました。

我思うに、言葉が入ってこないからじゃないかと思います。

日本のITというと、結局は舶来頼みで、あちらで考え、作られたものをこねくって「先進性」を訴えて、さも乗り遅れると大損するような触れ込みが多いように思います。

本の中は大げさに言えば文字量の半分くらいがカタカナかアルファベットの略語のような感じです。

幕末・明治維新の偉さは、外来語を日本語化する力(教養)があったことです。舶来文化を摂取しようという意欲が明治期の日本の力になったと思いますが、昨今のような舶来文化を単にカタカナに置き換えて尻馬に乗るだけでは、イノベーションなど起きるはずのないように思います。

「Web3」というのは、端的に言えばブロックチェーンの登場によってWebの世界が様変わりしたということを言いたいらしいようです。

本はとても読む気がしなくてめくっただけですが「Web3」という捉え方をするにおいて「NFT」という考え方が必要で、それを円滑に運用する仕組みが「DAO」らしいのです。その基幹技術がブロックチェーンになります。

ただ、権利の売り買いになるのだから、「貨幣」が必要になるわけで、暗号通過を使用することになるのが価値変動というリスクがあるように思うのと、例えばブロックチェーンで考えればマイニングという明らかに無駄な工程が入るのがネックのように思います。

かつてFacebookが考えた「Libra」という暗号通過がありましたが、ああいう通貨を一企業が発行するのではなく国際的な団体が介入して真似論やテロ支援などに使われない仕組みを講じて世に出せば、もっと広げようがある気もします。

日本の若者は、こうした舶来文化を受け売りするだけではなく、さらに利便性と汎用性を高めたイノベーションにチャレンジしてもらいたいと思った次第です。第2章は小説仕立てになっていて、ここを読むだけで辟易としてしまいました。