「サハ共和国」というシベリアの酷寒の地
首都は「ヤクーツク」で別名は「ヤクーチア」ともいう。冬は猛烈に厳しく、南極大陸を除くと世界最低気温となる氷点下71.2度を1926年1月に記録している。
普通に氷点下40度、50度になるようで、肉や魚は表で売っていて、石のように固く凍っている。肉も魚も削って生でも食べられるのは、バイ菌も生きられないから安全なのだとか。水も川の氷を溶かして飲んでいるけれど、これも同じ理屈のようだ。
外に10分以上いると命に危険があるとか。通常20分くらいの距離は1時間かけて途中でスーパーなどで体を温めながら行かないと死に至ることもあるので、一般的にはタクシーによる移動となる。
車はエンジンを止めると5分もすればオイルが凍ってしまい、春までエンジンをかけることができなくなるから、乗らないときもエンジンはかけっぱなしにする。
手袋を5分でも外すと指先は白くなり、下手をすると凍傷になる。
地下資源は豊富で、世界のダイヤモンドの20%はヤクーチアで採掘され、ロシアの金鉱山の40%がヤクーチアにある。
そういえば「テリトリー」というロシア映画があってアマゾンのプライムで見ました。ストーリーは、制作意図がよくわからない部分がたくさんありましたが、なんといってもすごいのがシベリアの景色です。
人間を寄せ付けない荘厳な自然が、まだこんなに残っているのは、人間を寄せ付けない厳しい自然があるからで、このままずっと残しておいて欲しいものです。日本みたいに主たる成長産業がないからと言って軽々に「インバウンドだ」なんて低劣なことで外貨を稼ごうなんて、日本の安売りにしかならないと思います。
それ以前にロシアが解体されて、このサハ共和国が、そのまま民族の国家として存立するのがよさそうです。そうじゃないと「ロシア」としてひとからげで見られてしまうのが残念です。
ちなみに、サハ共和国の人口は約100万人で人口密度は0.3人/平方キロで日本の340人/平方キロの1000分の1程度です。
ちなみに、-50度以下にならないと学校は休校にならないそうです。-45度くらいなら子供たちは外で遊ぶそうです。ー25度くらいになると春の訪れを感じるそうです。