「同性間性行動」の意味
調査をしたアカゲザル236頭の72%がオスを相手にマウンティングをしていた。「マウンティング」とは「霊長類の一部の動物個体間で緊張が高まるととられる擬似的な交尾行動」とありますが転じて「人間などの間で自己の優位性を態度や言葉で主張し上下関係の格付けをしあう行為」ともあります。
「性的接触をもったオス同士は、いさかいが起きた際に援護しあう傾向が強く、同性間性行動と「同盟的な絆」とのあいだに強い相関性がある」とのことです。
アカゲザルではオス同士のマウンティングが多くみられるが、ニホンザルではメス同士のほうが多いとのことです。
サル以外にも、アホウドリ、イルカ、バイソン、セイウチなど、幅広い種で観察されている。キリンを対象にしたある研究では、観察されたマウンティング事例の最大94%がオス同士のものだったようです。
この行動には6.4%の遺伝性があるという。つまり、この形質は自然選択による作用を受けており、単なるランダムな行動というよりは、進化の過程で生じた可能性があるようです。
「マウントをとる側」になるか「とられる側」になるかについても遺伝性があるという。
マウンティングの研究者の意見としてですが「オス同士の性的なパートナーシップがあると、同盟的なパートナーシップを有意に予測できることがわかった。こうした関係性が利点となり、交尾相手のメスを獲得しやすくなる」と述べていますが、あまり科学的な見解ではない気がします。
異種間のマウンティングというのもあります。
「同性間性行動」も「異種間性行動」も、何かの明確な目的があるはずです。
「関係性から異性の獲得が容易になる」というのは説としてはいまひとつ不足している感じがします。政治家と有権者が利権を目的に金で結ばれるというような「なるほど」という意見を示して欲しいです。
普通に考えれば、「数の増加を防ぐため」あるいは「異性を獲得できない固体の擬似的性行為」程度であるなら「なるほど」となりそうですが、もっと、詳しく調べて欲しいものです。
「遺伝性」についても、せめてDNAを調べるとかして、もっと突っ込んだ情報が欲しいところです。
ちなみにChatGPT はエラーになり、Bardは「学習中」とのことで生成AIからは明快な答えをもらえませんでした。