フェミニズムとジェンダー
どちらの言葉も、カタカナ(舶来)のママ、日本語化しており、言葉が示すものからは解釈のしようもない。「そういうものだ」と勝手に認識する以外になく、つまりは、舶来発の概念で、少なくとも日本には土着していなかった概念である。
そういう意味では、文明開化の延長にある言葉で、ことさらにありがたがる言葉でもなさそうな気がしている。
フェミニズム
女性解放思想、およびこの思想に基づく社会運動の総称である。政治制度、文化慣習、社会動向などのもとに生じる性別による格差や性差別に影響されず、男女が平等な権利を行使できる社会の実現を目的とする思想または運動である。男女同権主義に基づく、女権拡張主義、女性尊重主義ともいう。
ジェンダー
生物学的な性(英: sex)とは異なる多義的な概念であり、性別に関する社会的規範と性差を指す。性差とは、個人を性別カテゴリーによって分類し、統計的に集団として見た結果、集団間に認知された差異をいう。ジェンダーの定義と用法は年代によって変化する。ジェンダーという概念は、性別に関して抑圧的な社会的事実を明らかにするとともに、ジェンダーをめぐる社会的相互作用をその概念自身を用いて分析するものである。
ジェンダーという概念は、1970年代に欧米のフェミニズム運動をきっかけとした議論の中から誕生した。フェミニストは、ジェンダー、そして性でさえもが、社会的、政治的、経済的な理由によって不平等に構築されているのではないか、という問題を論じるようになっている。
要約すると、「フェミニズム」とは「男女同権」のことで、「ジェンダー」は「性別に関する社会的規範と性差」だそうだ。ジェンダーのほうが、言葉の意味が難しい。
湯沢市のホームぺージでは、「社会的、文化的に作られた性別(ジェンダー)を問い直し、すべての人の人権を尊重し、責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創る」とあり、SDGsとのかかわりもあるようだ。
こんな田舎の役所のホームページにも記載されているのは、田舎発ではなく、中央圧の概念に違いない。役人は上しか見ないからいいとしても、町人たちには、意味も意図も不明なことだろう。
端的に解釈すれば「フェミニズム」は古い言葉で、「ジェンダー」のほうが新しい言葉のようで、ここでは単なる男女平等にプラスして、LGBTも加わることになり、様相は複雑になっている。
日本に根付いている文化との整合には、時間がかかりそうだけれど、世界での調和には問題がないのかは不明。岸田内閣はLGBT法を2023年6月23日に公布し、同日に施行したそうだけれど、それで何かが変わった気はしない。
そういえば、「男系男子」という日本古来の崇高な考え方と齟齬を来さないのかは不明。