乳がん再発起こす原因細胞を発見
金沢大学で乳がん再発を起こす原因細胞を発見したとのこと。
女性で罹患する癌では、2023年の調べによると「乳がん」が1位で9万4300人だそうだ。大腸がんの6万8700人を超えている。
特に深刻なのが患者の2割ほどを占める「トリプルネガティブ」というタイプの乳がんで、抗がん剤が有効な効き目を発揮できなかった。この「トリプルネガティブ」を分析したところ、「FXYD3タンパク質」の発現が非常に多くなっていることが分かった。
これが、再発を引き起こす原因細胞「祖先がん幹細胞」であった。この「祖先がん幹細胞」を無くせれば、乳がんの再発を防ぐことができる。
その候補として「心不全」の治療薬が有効なことも見つけられている。マウスの実験では、「強心配糖体(きょうしんはいとうたい)」という薬と従来の抗がん剤を併用したところ、祖先がん幹細胞に効果を発揮し腫瘍が目に見えて小さくなったそうだ。
これでは製薬会社は喜べない。新薬を作らなければ儲からないから、おそらく製薬会社は金沢大学へ日参して共同研究を持ちかけているだろう。