宇宙は無数にあるのか

太陽系に最も近い恒星はケンタウルス座アルファ星で、地球から4光年。光速なら4年の距離だがボイジャー(秒速17k,/sec)なら7万年以上かかる。

宇宙の年齢は137億年とされていたいが、138億年前とも言われている。「すばる望遠鏡」は129億光年離れた銀河を発見している。

138億年前までボイジャーで旅するとなると計算上では241兆5千億年かかる。日本借金からすればたいした数字ではない気がするけれど80歳で「1人生」とすれば「3兆人生」あれば到達できる。地球に80億人がいるとのことだから、377地球人がボイジャーで旅をすれば最後の一人が宇宙創成を見物できる勘定になる。

宇宙に存在する原子で一番多い元素は水素で92.4%もある。陽子が電子を捕まえると水素になる。といっても、宇宙が均質だったら水素は生まれなかった。適当なムラがあって、その淀みからガスになり、そのガスがたくさん集まって凝縮されて核融合が起きることで様々な原子が生まれてくる。

最近の話では重金属(金とかウラニウム)のたぐいは中性性が衝突することで生まれるという話もある。

物質は宇宙全体の5分の1。ダークマターが質量換算で27%。残りはダークエネルギーになるが、まだ、正体が見つかっていない。

宇宙は膨張しており、60億年ほど前から加速している。そのエネルギーはダークエネルギーが供給している。

稀有な話になるが「インフレーション理論」という考えがあって、「10-35~10-34秒という時間に体積が1043倍に膨れ上がる現象」だそうだ。1ナノメートル(10億分の1メートル)が100億光年に広がることだそうで、これは光速をはるかに超える。

インフレーションが終わるとビッグ・バンが起きる。といっても、10-35~10-34秒後に起きている。

太陽はまだ核融合しているが、融合が終われば鉄になる。そこから今度は縮みだし、圧力により電子が原子核に押し込められ中性子になっていく。陽子が電子を放出して中性子になる時にニュートリノが放出されるが、一部は衝撃波のエネルギーなる。

この衝撃波が星の表面に達したとき、星は強烈な爆発を起こす。これが超新星爆発。中性子星は角砂糖程度で1億トンになる。その限度を超えるとブラックホールになる。

宇宙は重力によって膨張する。それを収縮させようとしてエネルギーが生まれる。これが真空エネルギーとなる。

このようにして宇宙は膨張と収縮の力が拮抗しており、いまは膨張している。このような宇宙が我々の宇宙だけと考えると、「事象の地平線」という宇宙の果ての先についてアイデアが無くなる。しかし、宇宙が無数にあると考えると「事象の地平線」の先は、接している宇宙の「事象の地平線」ということになる。

我々の宇宙が膨張しているならば、隣の宇宙が収縮していると考えればいいわけで、これ等の均衡を保っている「力」が必要になる。我々の宇宙が誕生したインフレーションは、他の宇宙が「10-35~10-34秒という時間に体積が10-43倍」に収縮した結果の巨大なエネルギーが相転換したということ。

超原理論というのは、素粒子を構成するさらに下位の物質ではなく、質量がない物質を「弦」として捉えている。この「弦」は我々の時間を入れた4次元ではない次元にエネルギーとして存在すると考えられている。そう考えないとつじつまが合わないからでしかない。

知的生命体が、ほかの天体にもあるのか? UFOは本当に存在するのか? と、考えると知的生命体についてはあるとのないともいえないが、UFOはあっても地球には来られない。なぜなら、一番近い恒星ですら4光年先にある。光の半分の速度でも8年かかる。10分の1なら40年。

それだけの時間をかけて、地球に来るための燃料や食料を考えただけで、UFOが地球に来られるはずはない。

知的生命体が、この宇宙に地球にしかいないとしても無数にある宇宙のいずれかにいても不思議はない。

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