F1で使用するデータ量は500TB

F1は世界各地20回強開催される。1開催で500TBものデータを扱うという。レースは、基本的には有料で配信され、170か国以上の地域で放送され、5億人が見ているという。

2022年の売り上げは3600億円もあり、1開催の興行で180億円もの売り上げになる。

車体には、1200項目以上の遠隔情報収集データをリアルタイムに収集し、センサーは200以上搭載されているとのこと。

今回の日本グランプリには国内外から鈴鹿に約22万2000人が来場し、この15年で最多の数字を記録したそうだ。円安効果がここでも発揮されている。

ずいぶん昔に、誘われてパドックの上にいったことがあった。ビルヌーブとかハッキネンやクルサードなどが活躍していた時代のこと。鈴鹿に行くまでの道は混むし、宿屋を取るのも大変だった。

パドックの上にいると、F1カーが出るときの轟音が、はっきり言って「騒音」でしかなかったけれど、好きな人にはあれがたまらないらしい。

記憶は定かじゃないけれど、鈴鹿の6キロのコースを、2輪が2分で回ってくるコースをF1は1分半だから、見た目にも確かに早い。

路面の凸凹や、いろんなデータを取得していると聞いたことがある。ホンダではレースに出ているエンジンを日本の研究所で同じようにまわしていたと聞いた。嘘か本当かは分からない。

でも、同じようにまわしていれば、もし、壊れるとすればどこなのかや、過剰に頑丈な部分は強度を落として重量を軽くするなど、いろいろ工夫をしているのは、ホンダに限らない。

とはいえ、人間が乗って、あれほどのスピードで競争する必要があるのかは、自分的には不明。そのうえ、事故るとあれほど高価な車が2台も3台もぐちゃぐちゃになるのももったいない気がしている。

だって500TBものデジタルデータを駆使して、最先端の技術を使っているのに、運転手はアナログの人間だ。自動運転の時代に、こういうデジアナ・ハイブリッドな競技に何千億円ものお金が動いて、テレビ会議の時代に何十万人もの人が現地にまで来て見物する光景は、門外漢からすれば奇異なことだ。

ちなみに、中東ではアナログのラクダにデジタルのロボットの騎手を乗せて競技をしているという。F1とは真逆な発想だが、デジアナ・ハイブリッドという視点では同じ発想だ。