夫婦同姓が続くと2531年には日本人全員が佐藤

「佐藤」姓の伸び率
東北大学高齢経済社会研究センターの吉田浩教授によると、夫婦同姓のママだと2531年に、日本国民の姓は全員が「佐藤」になるらしい。
佐藤姓は2023年時点で人口の1.52%あり、1.0083倍の伸び率だったのを計算すると2446年には人口の半分が「佐藤」になり、2531年には全人口が「佐藤」になるとのこと。
選択的夫婦別姓になると2531年時点での「佐藤」姓は人口の7.96%でしかなく、人口のすべてが「佐藤」になるのは3310年だそうだ。
人口22人と「佐藤」姓
ところが、少子化がこのまま進むならば3310年の日本の人口は「22人」。その全員が「佐藤」さんになるそうだ。
3310年と言えば、1286年後。関係はないけれど、いまから1286年前というと738年。阿倍内親王(後の孝謙天皇)が父聖武天皇の皇太子となった年。
江戸時代の人口増
724~748年の人口は出典が各種あるようだけれど、おおむね500万人くらい。この数字は聖徳太子(572-622)の時代とあまり変わっていない。1600年に江戸幕府ができた時点での人口が1200万人を推定されている。
江戸末、明治初期で3400万人が推定されており、徳川時代で人口が3倍になっている。
戦争や飢饉や疫病が無い限り、人口が増えなければならないはずなのに、なぜ、人口が減るのかについて「なるほど」と思うような説明を目にしない。国民が全員「佐藤」になって22人になることより、なぜ、人口が減るのかを究明して、そこに打つ手がないのかについて「佐藤」姓の次に調べて欲しい。
738年に500万人だったのが2024年に1億2千万人なっていて、それが3310年には22人になるというのは、計算がおかしいとしか言いようがないけれど、3310年の人口を確認できる人は誰もいないのだから、話はおもしろければそれでいい。
人口減少の原因は「お金」
ネットで調べると、人口減少の原因は「少子高齢化」だと出てくるが、その原因をさらに聞くと「非婚」「未婚」「晩婚」で、その原因をさらに聞くと「経済」と出てくる。子供が増えないのは「金」だけなのか!
最低賃金を上げれば少子化は抑えられる!
しかし、最低賃金が1000円で年間2000時間働けば200万円になる。二人で働けば400万円。これを最低賃金1500円にすれば夫婦で600万円になる。上場企業や中小企業に賃金アップを要請するより、最低賃金を上げるほうが手っ取り早い。
その支払いに耐えられな企業には、政策減税で可能な限り対処していくなど、自民党議員なみに「お金」さえ潤沢に配れば人口は増えそうだ。
本当に人口を増やそうとするなら、まず、政治が動く以外にやれることは少ないとなると、今の政治には、与野党ともに期待ができないから、有権者が真剣に危機感を持たない限り3310年には人口が22人の佐藤さんになってしまう。
優先順位
何を優先するかという順序の話でしかない。
歳入と歳出をバランスさせて健全な財政にして、かつ、少子化が進み地方が荒廃し国家として没落していくことを優先するのか、財政出動と減税を現時点で可能な限り行い、景気回復と同時に少子化に対策することができるかは、片方しか選べない。
かつ、財政出動&減税によって、本当に人口が増えるのか? 増えるとして何年後なのかは不明。
どちらを選択するかは「政権」次第で、その政権を選ぶのは日常生活ではバラエティ番組が好きで、政治に関心のない有権者である。