白内障レンズの潮流
年をとると白内障に必ずなるのだそうです。要するに原因は「加齢」になります。白内障が進むことで視力の低下やまぶしさなどが日常生活を阻害するようになると手術となります。
緑内障があったり黄斑変性など他にも目の障害があれば選択できるレンズに制限がかかるようですが、そこから先の話は眼科医と相談して決めることになるでしょう。
ここではレンズの潮流について、調べた範囲の話を記事にします。
ちょっと前までは保険でできるレンズは「単焦点」レンズに限定されていたとのことですが、最近では様相が変わってきているようです。
かつては、保険診療以外、つまり多焦点レンズは全て自由診療だったので結構高額な治療費がかかりましたが、現在は「選定療養」という制度があるとのことです。
選定療養とは、社会保険に加入している患者が、追加費用※を負担することで保険適用外の治療を、保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービスの一種。
つまり「選定医療」にすることで治療費は保険で賄い、レンズ代だけを負担すればいいということになります。
ここで注意するべきなのは多焦点レンズは手元から遠方まで焦点を合わせられるようになるというフレーズですが、フレアが出たり、コントラストが薄くなったりというデメリットもあるようです。
多焦点レンズでは光を手元、中間、遠方のように分散させるため、どうしてもコントラストは犠牲にならざるを得ないようですが、最近になって「テクニスアイハンス」というレンズがでてきており、近方は70センチから遠方までの焦点をカバーすることができるとのことですが、読書にはメガネが必要になります。
単焦点は、どのみち眼鏡が必要になることが前提になりますので、「テクニスアイハンス」だと通常の単焦点よりは性能がいいということのようで、多焦点レンズの欠点を補っているところが利点のようです。
多焦点レンズにも「PanOptix」という、今までの多焦点レンズの欠点を補ったレンズも最近登場しているようです。さらにはアメリカでは「vivity」というレンズも登場しており、日本でもいずれは「選定療法」で使用できるようになるようです。
「vivity」は90%以上の人が再度手術をするなら「vivity」を選ぶというデータがあるようですが、近方が60~70センチだそうですので手元はメガネが必要になるようです。それと、経年のデータがないので軽々に最新のレンズを選ぶのは考え物のように思います。
結論
レンズは、いいものが出てきていますが、やはり単焦点レンズが光に関しては損失がないようです。近方に合わせれば遠方はメガネになりますし、遠方に合わせれば近方はメガネになります。
とはいえ、多焦点レンズにはフレアとコントラストに欠点があるので、結論としては信用ができる眼科医を見つけることに尽きます。
最近では、すぐに手術を勧める傾向があるようですから、なおさら医師とのコミュニケーションにおいて信頼できる医師を相手に相談するべきでしょう。
眼科のクリニックの開業資金も、莫大な金額を必要とするようなので、手術をしたい気持ちは分かるですが、メスを入れるということには十分慎重になるべきと思います。
この1、2年でレンズが大きく進化するようですが、単焦点で近方合わせにして遠方はメガネにするというのが価格だけでなく、ベターな選択と思います。
蛇足
飛蚊症にはパイナップルが有効という情報がある。かなり有効らしい。