大鏡:其04《帝紀-陽成天皇》
第57代 陽成天皇(868-949) 清和天皇の第1皇子。母は藤原高子。2歳で東宮に立ち9歳で即位した。治世は8年で退位してから二条院にいた。退位後65年の81歳で崩御した。法事の願文に「釈迦如来の一年の兄(このかみ)」 […]
「枕草子」が描いた世界《其の04》
清少納言が藤原定子の女房を始めたのは993(正暦4)年のこと。いまから1030年ほど前のこと。14歳で中宮になったとき、一条天皇は11歳だったから、それぞれが17歳と14歳のころだった。清少納言は定子より11歳年長と言わ […]
「枕草子」が描いた世界《其の10》
207段は「笛は横笛、いみじうをかし」で始まる。 遠くから聞こえて、だんだん近づいてくるのもいいし「近かりつるが、遥かになりて、いとほのかに聞ゆるも、いとをかし」とし、懐に携えていつでも吹けるようにしているようなしゃれた […]
荘子を考える:逍遥遊《其の02》
北冥有魚、其名曰鯤:北冥に魚あり、其の名を鯤という 鯤之大、不知其幾千里也:鯤の大きさ、其の幾千里かを知らず 化而為鳥、其名為鵬:化して鳥となるや、其の名を鵬という 鯤という巨大な魚が、鵬という巨大な鳥になって南を目指し […]
荘子を考える:逍遥遊《其の04》
堯譲天下於許由曰:堯、天下を許由に譲りて曰わく 日月出矣而灼火不息:日月出づるに而も爝火息(しゃくかやす))まず 其於光也不亦難乎:其の光に於けるや亦た難ならずや 堯(ぎょう)が天下を許由(きょゆう)に譲りたいと申し出て […]
「枕草子」が描いた世界《其の09》
紫式部の曽祖父・藤原兼輔は中納言だった。というのは伯父の藤原高藤の娘が宇多天皇の女御となり醍醐天皇を生んでいることで、兼輔も外戚となったことから出世の糸口をつかむ。 とはいえ、藤原高藤は、娘が女御となった源定省が皇籍に戻 […]
荘子を考える:斉物論《其の11》
物無非彼:物は彼れに非らざるは無く 物無非是:物は是れに非ざるはなし 自彼則不見:彼よりすれば則ち見えざるも 自知則知之:自から知れば則ち之を知る 物は「あれ」でないものはなく、同時に「これ」でないものもない。 人間は自 […]
大鏡:其08《帝紀-朱雀天皇》
第61代 朱雀天皇(923-952) 醍醐天皇の第11皇子。生母は藤原基経の4女の藤原隠子。3歳で立太子する。8歳で即位する。15歳で元服し、16年の治世の後、24歳で退位した。30歳で薨去した。 母后穏子は怨霊を恐れて […]
「枕草子」が描いた世界《其の05》
32段の「小白川といふ所は」には、たくさんの登場人物が出てきます。小一条の大将殿のお屋敷が主なる舞台になります。この大将とは藤原済時のことです。この藤原済時に関しては「大鏡」にもエピソードがいくつかあって面白いのですが、 […]