大鏡
大鏡:其14《帝紀-三条天皇》

11歳で立太子。生母は藤原兼家長女の超子。超子の母は時姫。36歳で即位した。上皇になってからは全く目が見えなくなったものの、傍目には少しも普通と変わらず、瞳もきれいに澄んでいた。 三条天皇は、禎子(三条院の皇女、母は道長 […]

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枕草子
藤原定子への鎮魂の書「枕草子」

山本淳子さんという方が書いた「枕草子のたくらみ」という本を読みました。山本さんは京都学園大学の教授だそうです。 「枕草子」というと、高校時代の地獄の「古文」で、「春はあけぼの...」などと習いましたが、書店で、この「枕草 […]

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荘子
荘子を考える:斉物論《其の12》

道行之而成:道は之を行きて成り物謂之而然:物は之を謂いて然りとす惡乎然:悪(いず)くにか然りとするや然於然:然るを然りとす惡乎不然:悪くにか然らずとするや不然於不然:然らざるを然らずとす 道は人が歩くことからできるもので […]

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大鏡
大鏡:其07《帝紀-醍醐天皇》

第60代 醍醐天皇(885-930) 宇多天皇の第1皇子といい生母は藤原胤子(いんし)。胤子は藤原高藤の息女。9歳で皇太子に立った。11歳で元服し13歳で天皇に即位した。夜の御殿から冠を被って自ら践祚の宣言をしたとのこと […]

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荘子
荘子を考える:逍遥遊《其の01》

荘子の超越とは絶対自由な精神の世界に生きることを目指す。それは我と彼が一つであり、是と否が一つであり、可と不可が一つである世界を真実とすること。それは実在への渾沌であり、実在とは「生きたる渾沌」のこと。生きたる渾沌を愛で […]

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大鏡
大鏡:其16《帝紀-後語り》

【世継】『帝王の御次第は申さでもありぬべけれど、入道殿下の御栄花もなにによりひらけたまふぞと思へば、まづ帝・后の御有様を申すなり。植木は根をおほくて、つくろひおほしたてつればこそ、枝も茂りて木の実をもむすべや。しかれば、 […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の12》

207段は「笛は横笛、いみじうをかし」の続き。 笙(しょう)の笛は、月の明(あか)きに、車などにて聞き得たる、いとをかし。所狭(せ)く、持てあつかひにくくぞ見ゆる。さて、吹く顔やいかにぞ。それは、横笛も、吹きなしなめりか […]

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大鏡
大鏡:其05《帝紀-光孝天皇》

第58代 光孝天皇(830-887) 第58代天皇。第54代の仁明天皇の第3皇子で、第55代文徳天皇の弟になる。生母は藤原総継の息女の藤原沢子。その後、清和、陽成と文徳天皇の皇統が続くが53歳にして一品に昇進し、55歳で […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の09》

紫式部の曽祖父・藤原兼輔は中納言だった。というのは伯父の藤原高藤の娘が宇多天皇の女御となり醍醐天皇を生んでいることで、兼輔も外戚となったことから出世の糸口をつかむ。 とはいえ、藤原高藤は、娘が女御となった源定省が皇籍に戻 […]

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荘子
荘子を考える:逍遥遊《其の05》

吾有大樹:吾に大樹あり 人謂之樗:人これを樗(ちょ)と謂う。 其大本擁腫而不中繩墨:其の大本は擁腫(ようしょう)して縄墨(じゅうぼく)に中(あ)たらず 其小枝卷曲而不中規矩:その小枝は巻曲(けんきょく)て規矩(きく)に中 […]

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