大鏡
大鏡:其14《帝紀-三条天皇》

11歳で立太子。生母は藤原兼家長女の超子。超子の母は時姫。36歳で即位した。上皇になってからは全く目が見えなくなったものの、傍目には少しも普通と変わらず、瞳もきれいに澄んでいた。 三条天皇は、禎子(三条院の皇女、母は道長 […]

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大鏡
大鏡:其10《帝紀-冷泉天皇》

第63代 冷泉天皇(950-1011) 村上天皇の第2皇子。生母は藤原安子。藤原師輔の長女。18歳で即位した。治世は2年であったが、62歳まで生き、三条天皇が即位するタイミングで崩御した。気の病みがあり皇太子の時代から問 […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の14》

上の御前の、柱によりかからせ給ひて、すこし眠らせ給ふを、「かれ見奉らせ給へ。今は明けぬるに、かう大殿籠るべきかは。」と申させ給へば、「げに。」など宮の御前にも笑ひ聞こえさせ給ふも知らせ給はぬほどに、長女が童の、鶏を捕らへ […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の01》

「枕草子」に触れたことから、「大鏡」の現代訳を読むことになりました。いまは、現代訳の「源氏物語」を読んでますが、自分にとっての総合的な価値は「枕草子」が上だと思っています。 「枕草子」は文学的価値よりも、ドキュメンタリー […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の07》

16か17歳の藤原定子は、清少納言を女房にしたのには、明確な理由があったはずである。 清少納言の父親である清原元輔も歌人であったし、祖父の清原春光に関しては詳細が不明となっているが、曽祖父の清原深養父は、勅撰歌人であり勅 […]

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大鏡
大鏡:其03《帝紀-清和天皇》

第56代 清和天皇(850-880) 清和天皇は文徳天皇の第4皇子であり、母は藤原明子であった。藤原良房の息女である。清和天皇は文徳天皇が即位した5日後に生まれている。文徳天皇が急逝したため9歳で即位し、外祖父の藤原良房 […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の13》

枕草子の主人公と言えば「藤原定子」。それを支えているのが一条天皇になる。主要なわき役としては定子の兄の伊周。枕草子では貴公子として描かれているが、大鏡では短慮でどうしようもない若者くらいの書かれ方でしかない。書かれている […]

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荘子
荘子を考える:逍遥遊《其の02》

北冥有魚、其名曰鯤:北冥に魚あり、其の名を鯤という 鯤之大、不知其幾千里也:鯤の大きさ、其の幾千里かを知らず 化而為鳥、其名為鵬:化して鳥となるや、其の名を鵬という 鯤という巨大な魚が、鵬という巨大な鳥になって南を目指し […]

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大鏡
大鏡:其12《帝紀-花山天皇》

第65代 花山天皇(968-1008) 冷泉院の第1皇子。生母は藤原懐子。藤原伊尹(これただ)の長女。2歳で立太子し17歳で即位した。治世は2年の19歳で出家した。その後、法皇として22年在世した。 藤原道兼が花山天皇を […]

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枕草子
「枕草子」が描いた世界《其の08》

「清少納言集」というのがあって、自らが書いたものではなく鎌倉中期に成立したとされているようです。和歌が31首あるものと42首あるものがあって、いずれも宮内庁が所有している。 和歌も清少納言が詠んだかは不明で、確かに、いく […]

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