大鏡:其10《帝紀-冷泉天皇》

第63代 冷泉天皇(950-1011)

村上天皇の第2皇子。生母は藤原安子。藤原師輔の長女。18歳で即位した。治世は2年であったが、62歳まで生き、三条天皇が即位するタイミングで崩御した。気の病みがあり皇太子の時代から問題になっていた。

  • 広平親王と同年生まれで右大臣藤原師輔の娘で中宮安子が生んだ異母弟で第二皇子の憲平親王が立太子し後に冷泉天皇となる。
  • 外祖父藤原元方は無念の思いで病死する。後ろ盾を失った広平親王は政界では蚊帳の外に置かれ971年に22歳で没する。後代、元方と広平親王の恨みが冷泉天皇とその子である花山天皇の奇行や三条天皇の病となって現れたと噂された。
  • 為平親王は安子の子であったが妻が源高明の娘であったため皇統から外された。
  • 以後、後一条天皇の即位まで約50年間、弟の円融系との皇位迭立が続き、円融系を父方、冷泉系を母方とする曾孫の後三条天皇の即位で両皇統は融合されることとなった。《wiki》