「クライアント」と「カスタマー」の違い

client

client」を英英辞書で調べると、「someone who gets services or advice from a professional person, company, or organization」と説明されます。グーグル翻訳では「専門家、会社、組織からサービスやアドバイスを受ける人」。

customer

customer」を英英辞書で調べると、「someone who buys goods or services from a shop, company etc」と説明されます。グーグル翻訳では「お店や会社などから商品やサービスを購入する人」

英語圏では、使い分けをしているのかはわかりませんが、ニュアンスは異なります。「クライアント」は「依頼人」のような感じで特定の相手を指すのに比べて「カスタマー」だと不特定多数の相手になり、通りすがりではないけれど、緊密な人間関係に基づいているような感じが受けられません。俗にいう「一見(いちげん)」も含まれる感じと言えそうです。

あえて、追加の解釈を加える必要はないのですが、商売の仕方は「クライアント」相手なのか「カスタマー」相手なのかが違ってくると言えそうです。

「チームX」では、webを最大限効率的(ということは、担当する人びとの努力や能力も)に使って、ともかく「宣伝」によって、顧客(カスタマー)の獲得が、生命線になります。世田谷食品は、テレビを使って宣伝していますが、宣伝を出すか出さないかで売り上げがずいぶん違うようです。

ある、健康食品の製造者が行っていましたが、健康食品や化粧品は、購入価格の半分は宣伝を買っているようなものだそうです。

ちなみに、重要な点は相手が「クライアント」だろうが「カスタマ―」であろうが、利益をもたらす唯一と言ってもいい財産だということです。

紅麹

「xxこうじ」とくると「綾小路」や「万里小路」のような高貴な名前を連想していしまいますが、今、話題になっている「紅麹」を、ネットを検索すると食品安全員会の記事が見つかりました。

「血中のコレステロール値を正常に保つ」としてヨーロッパや日本などで販売されている「紅麹で発酵させた米に由来するサプリメント」の摂取が原因と疑われる健康被害がヨーロッパで報告されています。EUは、一部の紅麹菌株が生産する有毒物質であるシトリニンのサプリメント中の基準値を設定しました。フランスは摂取前に医師に相談するように注意喚起しており、スイスでは紅麹を成分とする製品は、食品としても薬品としても売買は違法とされています。

シトリニンは、ペニシリウム・シトリナム(Penicillium citrinum)、ペニシリウム・ビリディカータム(Penicillium viridicatum)などのカビによってつくられるカビ毒で、腎細尿管上皮変性を起こすことが知られています。

だそうです。不思議なのは、どちらの記事にも掲載の日付が記されていないことです。公的機関の記事に日付を入れないというのは「ずさん」なのか「ずぼら」なのか「無責任」なのか「不注意」なのか、あるいはそのような低次元なことではない深慮遠謀があるのかは不明です。

効き目があってはいけないサプリ(食品)ですが、ネガティブな効き目があるようでは安心できません。薬ではないから検査もないわけですが、せめて食品安全委員会は、この情報をキャッチした時点で警告を促すべきだったでしょう。

スイスでは売買禁止なのに日本では放置していたことへ批判されることを回避しようとして日付を入れていないのかもしれません(邪推ですが)。

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