トールキンの旅

The Lord of the Rings」は、「指輪物語」として訳されている。「ロード・オブ・ザ・リング」として映画化もされた。

アマゾン・プライムで「トールキン 旅の始まり」という映画を見た。

ジョン・ロナルド・ルーエル・トールキン(John Ronald Reuel Tolkien, CBE, FRSL、1892〈明治25〉年 - 1973〈昭和48〉年)。父方はドイツのザクセン州出身で1700年代にイギリスにわたっている。母方はバーミンガムで商売をしている家系。

南アフリカで、銀行の支店長だった父と母の間に生まれる。3歳の時に母の親族訪問でイギリスにいた時に父が病で死亡。そのまま母の両親のもとに移る。

ウスターシャー: Worcestershire)

その母は1904年に死亡すると、孤児になったトールキンは、バーミンガムのエッジバーストン地区にある、バーミンガムオラトリオ会のフランシス・シャヴィエル・モーガン司祭が養育をすることになる。

16歳のときに3歳年上のエディス・メアリ・ブラットと出会い、恋に落ちたが、フランシス神父は、21歳になるまで会うことも禁じ、この禁止に忠実に従った。21回目の誕生日の晩、エディスに愛を告白した手紙を書いて、自分と結婚するように彼女に頼み、1916年に結婚する。

1915年に優秀な成績で英語の学位を取りオックスフォード大学を卒業後、第一次世界大戦時にイギリス陸軍に入隊し、少尉としてランカシャー・フュージリアーズの第11大隊に所属した。

第一次大戦後、退役してからの最初の仕事は、オックスフォード英語辞典の編纂作業であったが、この時代に『ホビットの冒険』と『指輪物語』を書き始める。

出版された“Beowulf: the Monsters and the Critics”は『ベーオウルフ』研究において、また広く古英語文学研究において、時代を画するほどの大きな影響を与えた。

ベーオウルフ(英: Beowul)は、英文学最古の伝承の一つで英雄ベーオウルフ(ベオウルフ)の冒険を語る叙事詩である。現在伝わっているゲルマン諸語の叙事詩の中では最古の部類に属する。『ホビットの冒険』や『指輪物語』への影響はつとに指摘されているのみならず、彼の研究がその後のベーオウルフ研究に与えた影響も大きかった。

文献学、言語に関する研究は生涯を通じて熱心に取り組んだ学問であり、それが高じて約15の人工言語を発明するにいたった。トールキンは専門であるアングロ・サクソン語(古英語)や古ノルド語に加えて、さまざまなヨーロッパの言語に通じており、特にフィンランド語が心地よくて、こうした知識から小説の着想を得ている。

ということであり、いずれは「指輪物語」を読まなければならないと思っている。「The Lord of the Rings」は、指輪の「The Load」のことで、「主」が主人公であるはず。指輪も「Rings」と複数形でもある。冒頭でいくつかの指輪があって、その中で、邪悪で最強の指輪が作られ、それが湖の底に沈むところから物語が始まる。

単なる夢想家の小説ではなく、言語学や文献学の教授でもあり、自らが架空の言語を作るくらいの下地を前提に創作されている。

作家を目指し、作家になるために小説を書き、なにやら賞を目指す小説に、どれだけの世界観と創作が込められているのかはわかりませんが、今、既に存在している奈良平安から戦前までの「名作」だけでも、何人(なにびと)にとっても一生分の「文学」は提供されているように思います。

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