猫の腎臓病が治る!

猫には腎臓病が多い。それを除去できるのが「AIM」というたんぱく質だそうだ。AIMがうまく働かないと「肥満」になる。腎臓病にもAIMが関係している。

そして、猫の血中にはAIMがない。

ペット用の薬は、人間用の薬の量を調節してパッケージを変えて発売するものがほとんどで、動物薬から作ることはほとんどないそうだ。

日本の製薬会社で、動物用のタンパク質薬を作っているところはほとんどないのが現状。

ネコ薬から約1年遅れで、人間の腎臓病薬の開発も進行している。かなり進行した腎臓病患者が、透析に行かなくてもいいようにすることを目指していて、完成すれば多くの透析患者(約35万人)にとって福音となる。

それどころか慢性腎臓病(CKD)の患者数は、日本では約1,330万人と推定されており、愛猫家以外にも多大な成果につながることは間違いがない。

東京大学発で、ウイルスを使った脳腫瘍の治療においても、日本の製薬会社で引受先がなかなか見つからなかったということがあり、民間企業である以上、儲けることは必要なことであるが、先見性をもってリスクを取る判断も民間企業ゆえに必要なこと。

コロナワクチンのようなパンデミックが今後も起きた時の対策なども、アメリカに依存するだけではなく、日本発の開発体制を準備するような体制を作る教訓とするべきと思う。

「猫の薬だから手を出さない」というような発想のレベルは、あまりに程度が低く、そこから人間への創薬につなげようと発想できないことが寂しい。

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