BBCの受信料見直し

2023年1月17日のイギリス議会下院でBBC受信料制度の見直し議論を始めるとなった。人々はNetflixやディズニープラスなどの有料サービスに向かう中、公共放送は岐路に立たされている。

1922年に設立されたBBCは受信料年間2万5千円、75歳以上で低年金者は支払いを免除されるが、払わなければ18万ほどの罰金を払わされる。

ジョンソン政権では「税金のようだ」として疑問を呈してきた。テレビを持っているというだけで特定の放送局に料金を払う仕組みをいつまで正当化できるのかといい、ドリス文化相は、「もう終わりだ」と言った。

ドリス文化相は、若者のライフスタイルも変わってきている。BBCの長期的受信料制度と刑事罰が適切なものだとは思えず、議論を始めるべきだとした。

「配信業界の巨人」たちは、会員数を延ばしている。Netflixは2億2千万人、ディズニープラスは1億2千万人、アマゾンプライムは2億人。

野党は、ジョンソンのパーティ問題をBBCが取り上げたため、問題をそらすためにターゲットにしているとして反撃したが、BBCの担当編集長はドリス文化相の主張は、高齢者や社会的弱者の刑事罰を与えかねない今のやり方に反対しているだけだと報じた。

しかし、Netflixの「ような任意加入制度にすれば、普遍的内容ではなく有料加入者獲得のためのコンテンツ作りにならざるを得なくなるともしている。

そして編集長の結論は、若者がBBCに代金を払いたいと説得できるかにBBCの未来がかかっているとした。

日本では受信料を払った人だけが見られるスクランブル化を目指すべきと主張する向きもあるが、NHKの回答はBBC同様に、受信料欲しさに内容が画一化していく懸念があるとして拒否する姿勢である。

ドイツ、日本、英国はだいたい2万5千円前後だが、韓国はコマーシャルを入れて3千円程度。今後、BBCがどのようになっていくのかは日本を含めて他国の公共放送の在り方に大きな影響を与える。

解決策は、国営部分は税金でやり、公的な部分は受信料聴取を思いっきり下げて(3~5千円程度)行い、タレントや芸人を呼んで民放の物まねのバラエティのような番組はスクランブルにしてみたい人だけを対象に課金すればいい。純粋に教育的な番組は国費でやるべき。昔の教育放送の感じ。朝6時から夜12時まで。

当然、NHKは、今のように甘い汁は吸えなくなるからダイエット(努力)するしかない。そうなることを、世間では「自業自得」という。

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